私のモットーは“養護と教育を一体的に行う”こと

中学生の男児2人の母であり公立保育園で保育士をしています。

私が子育てや保育で気を付けていることは「養護と教育を一体的に行う」という保育所保育指針の大前提をいつも心に留めておくということです。

養護と教育を一体的に行うということは、簡単にいうと世話をしながら人間的に必要なことを教えるということです。

食事を例にとって説明しますと、保育園や家庭で食事を食べさせる時、食事を用意して適切な栄養を考えることは養護です。

同時に「いただきます」と手を合わせ食事を用意してもらったことはもちろん米や野菜を育ててくれた農家の人にも感謝することを伝える、これは教育です。

食事は1日3回365日毎日ありますから養護と教育を一体的に行う最適の場になります。

大人が一緒に食事をする時、保育所の給食中、養護と教育を一体的にという意識を持っているかどうかで子供にとっての食事の価値は大きく変わってきます。

この意識を大人がもっているかいないかで、子供の心の成長度合は大きく変わってくることになります。

この養護と教育を一体的にという意識は食事だけにとどまらず、着替えるとか、お風呂に入るとか、一緒に遊ぶとか、日常全ての時に大人が持っていることがベストです。

結果10年後20年後のその子の人間性は確実に保障されます。

ただ、実際やってみると未熟な相手あってのことなので、大人にとって忍耐力と根気がかなり必要で簡単ではありません。

再び食事を例にとると、牛乳嫌い、野菜嫌いの子であれば、毎日わざと牛乳をこぼしたり、野菜を机の下に投げたりを繰り返します。

その度に掃除をしながら常に心を天使にすることはできるでしょうか?多くのお母さんは「NO」と答えるでしょう。

ありがちなのは「やめなさい」とか「何回言ったら分かるの」とか、きつい口調で責め立てて泣かせてしまうという結末です。言葉の分らない赤ちゃんにでさえやってしまうこともあるでしょう。

ここで「毎日の食事は養護と教育を一体的に行うチャンス」とぶれない気持ちを持っているなら、行動が一変します。そういう子供が食事中にする繰り返しの行動にも天使の心で「にんじんさん泣いちゃうからやめようね」とか優しい言葉で日々食べ物の大切さやマナーを教えて行くことができるのです。

食事に限らず子供を育てることは忍耐の連続です。

だからこそ難しいことを前提に、大人は日々の積み重ねの結果を明るくイメージすることが継続の秘訣でしょう。

今日ただその場しのぎの世話をするのではなく、すべてのやりとりを教育のチャンスとして心得るべきなのです。

その先には、いつも自然に「ありがとう」と率直な感謝の言える10代20代との素敵な未来が待っているのですから。